言い方がきつい上司がパワハラかも?と思うことはないでしょうか?
そんな職場にいるのはつらいことです。
ときには、感情にまかせて反撃しちゃいたいと思ったりもしますよね。
でも、それは絶対にやってはいけないNG行動の1つです。
この記事では、パワハラ上司に対して、やってはいけないNG行動を紹介します。
あなたの上司がパワハラかどうか自信がないという方は次の記事をみてセルフチェックしてみてください。
>>きつい言い方ってパワハラになるんですか?言い方がきつい上司がパワハラかどうかチェック
あなたがもし「上司にパワハラされてるかも?」と感じた時は、チェックしてみてください。
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言い方がきついパワハラ上司にやってはいけないNG行動3選
言い方きつい上司がパワハラかも?と思っても次の3つの行動だけは決してやってはいけません。
- 感情にまかせて反撃する
- 同僚に愚痴をこぼす
- SNSに上司の発言などを投稿する
特に最近ではSNSへの投稿はかなり注意が必要な行動です。
それぞれ詳しく解説していきます。
感情にまかせて反撃する
感情にまかせて反撃すると、言ってはいけないことまで言ってしまう危険があります。
いままで、たくさんの鬱憤がまるでダムの水のようにたまっているでしょう。
そのダムは、ほんのわずかでも亀裂が入ってしまうと、一気に流れ出してしまいます。
きっと、涙や罵倒となって、相手に浴びせかけられてしまいます。
かつての私の同僚にも、そんな人がいました。
ずっと上司のパワハラめいた発言に我慢しつづけてきた彼は、ある日キレてしまいました。
すると、出るわ出るわの罵倒の嵐。
周りのみんなもいつも同情していたので、それとなく見守っていました。
彼が言い終わると、上司がひと言。
「言いたいことはそれで終わりか?」
どうやら上司はこのタイミングを待っていたようです。
後日、上司から人事部に報告がなされました。
結局、いつも上司からパワハラをされていた同僚が、処分されることに。
納得がいかない私達は、裏で人事部にかけあったりもしましたが、覆らず。
いづらくなってしまった同僚はその後、会社をやめました。
同僚に愚痴をこぼす
同僚に愚痴をこぼすのもNG行動の1つです。
同僚が本当に信頼できる人なのであれば、「相談するのは」OKだと言えます。
しかし、愚痴をこぼすのは注意しましょう。
なぜなら、その愚痴を上司なり、人事部なりに告げ口されてしまう可能性があるからです。
愚痴をこぼすというのは、すなわち文句を言う事に等しいです。
「あなたが上司の文句を言ってしまった」のは事実なので、もしそれを多少ふくらませて同僚が他所や人事なりに触れ回っていても文句を言えません。
「私の同僚に限ってそういうことはない。絶対大丈夫。」
と思っていても、相手は内心でチャンスを探っているかもしれません。
SNSに上司の発言などを投稿する
SNSに上司の発言を投稿するのは、もっとも危険な行為です。
その理由は、私達が思っている以上に、会社側は私達のSNSを把握しているからです。
それの何が問題なのか?というと、会社側に先手を打たれて対策されてしまう可能性があるためです。
――これは、実際に私が体験した話です。
私がかつて、部下に対してきつい言い方で接してしまっていた時のことです。
私の部署に入った新人が、ちょっと仕事のペースや覚えが遅い子でした。
私の部署は、社内でもかなり忙しいところだったので、戦力が足りないと困ります。
そのため、頻繁にわりと強めな言い方をしたりしていました。(本当にごめん。)
そんなある日、人事部から内線が私のもとにかかってきて、呼び出しを受けました。
行ってみると、「新しく入った新人に結構つよめに当たっているそうだが、その事実はあるか?」と問いただされたのです。
私が少しとぼけると、人事担当はこう言いました。
隠さなくて結構です。
彼本人のSNSにそのような投稿がされているからだいたいの事実はわかっていますので。
このようなパワハラ問題が起こると会社としては非常に困るから、今回あなたを呼び出しました。
彼への言動を即刻、改めるようにしてください。いいですね?
改善されない場合、あなたへの処分が下る可能性があります。
こう言われてしまえば、私としても、彼への言動を改めざるを得ませんでした。
彼が、私からのパワハラの証拠集めをしていたかどうか?は定かではありませんが、もしそうしていたのなら、失敗に終わってしまったことでしょう。
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とはいえ、この事例だけを見ると、実際のところ私から彼へのパワハラは止まったとも言えます。
もしかすると、結果オーライなのかもしれません。
しかし、その結果を期待してSNS投稿をするというのは危険です。
その理由を解説しますね。
言い方がきつい上司からのパワハラをSNS投稿する隠れたリスク
先述のとおり、もしかするとSNS投稿によって、パワハラは止むかもしれません。
しかし、長期的に見ると、次のようなリスクが隠れています。
- 会社が先に情報を得てしまい、あなたに不利な形で処理される
- SNS投稿して上司を誹謗中傷していたとしてどっちもどっち論に持ち込まれる
- 上司のパワハラが、より陰湿になる可能性がある
それぞれをもう少し詳しく見てみます。
会社が先に情報を得てしまい、あなたに不利な形で処理される
たとえば、
- 会社に都合のいい事実関係のストーリーを作られてしまう
- 証拠の鮮度や信頼性が落ちてしまう
- SNS投稿は会社の業務規約違反として扱われる
などの不利な形で扱われる可能性があります。
特にあなたが会社にたいして「こういう事実があった」とパワハラの証拠を提示したときに、証拠の鮮度や信頼性が落ちるのが問題です。
もし、会社に対して訴えをあげたい場合、自身の持っている証拠の信頼性を損なわない立ち回りが重要です。
SNS投稿して上司を誹謗中傷していたとしてどっちもどっち論に持ち込まれる
SNSは不特定多数の人が閲覧できます。
そこに、個人を特定できない形であっても、他者を攻撃する投稿を残しているのは危険です。
場合によっては、誹謗中傷したとして、名誉毀損の罪に問われる場合があるかもしれません。
結果として、”被害者”として書き込んでいたはずなのに、いつの間にか”加害者”になってしまうこともあります。
上司のパワハラが、より陰湿になる可能性がある
仮に会社側から上司に注意が行ったとして、その上司がパワハラをやめる人なら良いかもしれません。
しかし、世の中にはパワハラと受け取られないような陰湿なやり方で攻めてくるようになる人もいるでしょう。
たとえば、
- あなたにだけ仕事を回さなくなる
- 情報や連絡をわざと遅らせる・抜け落とす
- 権限や裁量を奪い”いなくてもいい存在”にする
- 同僚に根回しされて孤立させられる
- ネガティブな記録を積み上げられてしまう
などです。
実際、こういった方法で部下を陰湿にいじめている上司がいるというのはよく聞く話です。
あなたのSNS投稿によって、こんな陰湿上司にクラスチェンジされたら、あなたは会社にいづらくなってしまうでしょう。
まとめ:言い方がきついパワハラ上司のことをSNSに投稿するのは絶対NG
言い方がきつい上司のパワハラに対して、毎日消耗させられている気持ちはとても良くわかります。
私も、未だに強く当たってしまっていた彼への贖罪の気持ちを抱えています。
しかし、だからといって、その上司のことをSNS投稿するのは絶対にやめましょう。
一時的にはあなたへの攻撃は止む可能性もありますが、長期的に見ると、デメリットの方が多いです。