言い方がきつい上司に「また怒られるかも…」と思って毎朝毎朝、気が重くなって、「今日も出勤しなきゃ…」となっていませんか?
私はわたしなりに、仕事はがんばっているのに、なぜか私だけいつもきつい言い方で怒られて、傷ついてしまう。
「また怒られるかも…」
「またあんな嫌な言い方をされるのかな…」
こんな不安やモヤモヤを抱えながら会社に行くのはどう考えてもしんどいですよね…。
職場というのは、人間が一日のうちに過ごす時間が最も長い場所です。
だから職場でのコミュニケーションは超重要です。
職場でのコミュニケーションは、あなたの日々の生活やメンタル、健康状態にまで大きな影響を及ぼします。
ですが、まずははじめに伝えておきたいことがあります。
それは、
あなたは決して悪くないです。
ということ。
あなたは毎日がんばってます。
それでもきつい言い方をされて、心を消耗しているのなら、やっぱりそれはあなたの問題ではなく、言い方がきつい上司の側の問題と言わざるをえません。
この記事では、そんな「言い方がきつい上司」の心理や特徴などについて、かつて「言い方がきつい人」としていろんな人を傷つけてしまった筆者の経験や心理をもとに、「上司はなぜそんな言い方をするのか?」や、「どうすればあなたを守れるのか?」についてやさしくお話していきます。
もう一度お伝えしておきますが、言い方がきつい人に困っていても、決して自分を責めないでください。
なぜあの上司はあんなきつい言い方をする?上司の心理とは?
上司の言い方がきついのはなぜなんでしょうか?
その理由や心理としては次のようなものが考えられます。
- 自分の思い通りに他人を動かしたい
- 単にイライラしている
- 全体を取りまとめなければいけないプレッシャーが強い
- 昔ながらの「怒って伸ばす」文化が抜けない
- 相手の気持ちがわからなくなっている
ちなみに私がかつて言い方がきついと言われていたときは、
- 自分の思い通りに他人を動かしたい
- 単にイライラしている
のような気持ちで言っていることが多かったです。
その理由としては、私は、
- 自分の言っていることは正しいと考えていて
- 相手がその通りに動くのが最良の判断だと思っていたから
というのが背景にありました。
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しかし、いずれの場合に関しても大事なのは、
上司の言い方がきついのは「あなたのせい」ではなく、「言い方がきつい上司自身の問題」であるということです。
だから決して自分を責めないで、しっかり状況を見定めることから始めていきましょう。
でも気になるのは、あの上司が私にだけ言い方がきついような気がするということですよね?
次にその点について紐解いていきます。
なぜあの上司は私にだけ言い方がきついの?
言い方がきつい上司が、なぜ私にだけ言い方がきついのか?について考えていきます。
そのパターンとして、次の3つが考えられます。
- あなたを気にかけている
- あなたと反りが合わない
- 実は言い方がきついのはあなた対してだけではない
①あなたを気にかけている
まずは、その上司があなたを気にかけてくれている可能性があります。
つまり、あなたに特に伸びてほしくて、ついつい厳しい言い方をしてしまっているというパターンです。
実際には相手は善意のつもりでやっているんですが、結果的には善意の押し付けに近い状態です。
②あなたと反りが合わない
人間、誰だって好き嫌いはあります。
あなたにもきっと嫌いな人はいるんじゃないでしょうか?
そして職場というのは、どうしても嫌いな人と一緒に過ごさなくてはならないときもあるものです。
あなたの上司にとって、たまたまあなたが反りが合わない人だったというパターンもあり得るでしょう。
③実は言い方がきついのはあなた対してだけではない
言い方がきつい人は、たいてい誰に対しても言い方がきついことが多いです。
実際、私はほとんどの人に対して言い方がきついと言われてしまっていました。
だけどきつい言い方で傷ついている側からしたら、自分自身がきつい言い方をされているのは事実ですよね。
私にだけきつい言い方をしていると感じてしまってもしょうがないと思います。
3つのパターンに共通して言えることは?
上記の3つのパターンに共通して言えることが1つあります。
それは、
やっぱりその上司の言い方がきついのは上司の側の問題で、あなたが悪いわけではないということ
です。
たとえば、次の記事でいう、オタクタイプは、相手が誤解して受け取っても、受け取り手が悪いと考えがちですが、それは間違いです。
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コミュニケーションは人と人がやるものである以上、受け手より投げ手の方が圧倒的に悪いのです。
言い方がきつい上司からあなたの心を守るためにできることは?
毎日毎日、上司にきつい言い方をされて、不安な気持ちで仕事に行っているあなた。
ちょっとずつ、ちょっとずつ心が削られてしまっていると思います。
そこで、ここからはあなたはどうするべきなのか?という対処方法についてお話していこうと思います。
まずいちばん大事なのは、自分を責めないことです。
そして、無理に耐えるのではなく、どうすれば心がラクになるのか?を考えることが大事です。
少しでもあなたの心がラクになるように、ここでは心の守り方を5つ紹介しますね。
- 言い方よりも内容そのものに目を向ける
- 自分と上司を神の目で見下ろしてみる
- 言われたことをその時の感情ごとメモしておく
- 信頼できる人に相談してみる
- 自分への小さな”ねぎらい”を忘れないで
言い方よりも内容そのものに目を向ける
上司の言い方がきついのは困ったことですが、その言っている内容自体は間違ってないことも多いものです。
例えば、あなたのミスで必要な物品の発注が漏れてしまっていたことが発覚して上司に報告に行ったというシチュエーションがあるとします。
そこでの上司とあなたの会話です。
言い方がきつい上司の例
上司「なんで発注が漏れたの?詳しく説明して。」
あなた「はい…。あの…。」
上司「いや、あのじゃなくて。なんで漏れたの?って聞いてる」
あなた「すみません…」
上司「だからさ、どうして漏れたのか?って聞いてるんだよ」
あなた「発注業務を忘れてました…。」
上司「なんで忘れるの?普通に考えたら発注は毎日やらなきゃものが入ってこないのわかるよね」
あなた「はい…。」
上司「前にも言ったじゃん?発注が漏れてないのか、今日の分の発注はもうやったのか、終業前に確認しろって」
あなた「はい…。」
上司「はいじゃなくて。確認しろよまったく。次は無いからな」
あなた「すみませんでした。」
きついですね。こんな言い方しなくてもいいのにと思いますよね。
でも上司があなたに伝えたいのは、
- 発注が漏れてないのか
- 今日分の発注はやったのか
これを就業前に確認することですよね。
この部分は間違っちゃいません。
言葉のトゲにとらわれるのではなく、「相手は何が言いたかったのかな?」というところをゆっくり考えてみると、その真意が見えてきて、少しラクになれると思います。
自分と上司を神の目で見下ろしてみる
きつい言い方をされている自分と上司を、自分の後頭部のさらに上から「神の目」で見下ろしていると思ってみてください。
これをやると距離をとって見れるようになるので、頭が真っ白になったりせず、冷静に見れるようになりますよ。
そうすると、「なんかこの上司すごい必死で言ってるなwww」とか気付けるようになったりして、意外とラクになるということもありますよ。
言われたことをその時の感情ごとメモしておく
上司に何かを言われたら、その時に感じた感情ごとメモしておくと、気持ちの整理がつきやすくなります。
また、感情を伴ったメモは、あとから何かしらの手段に打って出るときに、証拠になる可能性もあるので、おすすめです。
ちなみに私の知人は、上司に怒られるときに「すみません大事なことを忘れたら困るのでメモとらせてもらって良いですか?」と上司に許可をもらって、目の前でその時に言われた嫌なことをメモするという猛者もいましたよ。
信頼できる人に話してみる
誰かに話すというのも、すごく心をラクにする効果が高いです。
家族でも、友達でもSNSでも、ただ共感してくれる人がいると心はずいぶん軽くなるものです。
誰かにあなたの気持ちを受け止めてもらいましょう。
ここで注意したいのは、上司のグチで共感しやすいからといって、その相手に同僚を選択するのはやめておいたほうがいい場合が多いということです。
よほど信頼できる人の場合は別ですが、そうでなければ後から告げ口されたりしてあなたにとって不利に働く可能性もあるからです。
相談する際には相手をよく選ぶようにしましょう。
自分への小さな”ねぎらい”を忘れないで
自分のことを自分が一番ねぎらってあげるのはとても大事です。
毎日家に帰ったら、「今日もお疲れ様」とか「よく耐えたね」「よくがんばったね」とか自分に声をかけてあげてください。
このとき、実際に声に出すとなお良いです。
なぜなら、実際に声に出したほうが、心の中でつぶやくよりも、自分を守る効果が高いからです。
たとえ自分の声でも、ねぎらいの言葉で鼓膜を揺らしてあげるといいです。
あなたの心を守れる一番の人はあなた自身なのです。
言い方がきつい上司に限界を感じてるなら…?
ここまで言い方がきつい上司からあなたの心を守る方法をいくつか紹介してきました。
だけどあなたがもし、「もうこれ以上はがんばるのがしんどいかも…」と感じているなら、無理してこれ以上耐える必要はないかもしれません。
例えて言うなら、自分がどれだけ気をつけて車を運転していても、後ろから追突されるような交通事故は避けようがないのと同じことです。
なぜなら、あなたがどれだけがんばって相手のきつい言い方をきにしないようにして、あなたが心を守る工夫を続けていても、
相手が「自分はきつい言い方をして他人を傷つけている」と気付かない限り、状況は永遠に変わらないからです。
あなたがどれだけ工夫を重ねて、心を消耗しても、相手は変えられません。
だから、「逃げ出したいなんて甘えかな…」とか「私が気にしすぎなのかな…」なんて自分を責めながら笑顔でがんばっているあなたは本当にすごいと思います。
でもあなたの人生は、言い方がきつい上司の顔色をうかがうためにあるんじゃないはずなんです。
だからあなたの心とカラダを守るためにつらい環境から離れるのは決して逃げでも負けでもありません。
それはむしろあなたがこれからのあなたの人生を大切に生きるための、重要な選択肢なんです。
あなたを守るための最強の選択肢とは?
「「もうこの職場ではがんばれないかもしれない」」
こんなふうに一度でも思ったことがあるのなら、それはあなたの心が出しているサインです。
あなたがあなたの心の声に耳を傾けているという重要なサインです。
かつて心理学者のアドラーは、「人間のすべての悩みは対人関係にある」と言いました。
たった一人との人間関係一つで毎日がしんどくなることも大いにあるんです。
つまり逆に言えば、ちょっと環境が変わって、その人間関係がなくなってしまえば、あなたの悩みは解決するはずです。
さきほどお話した、「上司の目の前でメモを取っていた友人」もその後、転職して環境を変えました。
その友人がこのように話してくれました。
「なんでもうちょっと早く動かなかったんだろう笑。
悩んでたのがバカらしいくらいに今がラクなんだよね。
自分と同じ環境の人がいたら、『きついと思ったらその日その瞬間に動け』って伝えたいよね。」
ほんのちょっと環境が変わっただけで、「私こんなに落ち着いて仕事ができるんだ」って感じられることもあるはずです。
想像してみてください。
あなたを苦しめてくる嫌な上司のような人がおらず、毎日イキイキと仕事に向かうあなたの姿を。
今の職場が合わないのはあなたのせいではありません。
もちろん「いきなり転職!」ってなるとハードルは高いかもしれません。
けど今の時代、転職をするのは普通のことで、情報を見てみるだけ、相談してみるだけって人も結構いるそうです。
たとえば【doda】のような転職エージェントを使えば、あなたの希望や悩みを丁寧に聞いたうえで、合いそうな職場を一緒に考えてくれます。
ちょっと勇気を出して今すぐ動くだけで、あなたが想像したような心がラクになる未来が簡単に手に入るかもしれません。
私の友人のように。
「話すだけ」「見るだけ」でもかまいません。
ほんのちょっとだけ未来の自分を想像する時間をもってみてはいかがでしょうか?
まとめ:
言い方がきつい上司への対処方法をいくつか紹介してきました。
具体的な対処方法は次の5つです。
- 言い方よりも内容そのものに目を向ける
- 自分と上司を神の目で見下ろしてみる
- 言われたことをその時の感情ごとメモしておく
- 信頼できる人に相談してみる
- 自分への小さな”ねぎらい”を忘れないで
ただし、言い方がきつい上司そのものを変える方法はありません。
その人をあなたの人生から排除するしか方法はないのです。
とはいえ、誰かを排除するなんてそんな物騒なことはできませんよね。
だからこそ、あなた自身が動いて、避けるしかないのです。
何度も言うように、あなたは決して悪くありません。
だけどどうしようもない人は世の中に一定数いるのです。
言い方がきつい上司のもとで耐え続ける必要はありません。
心がツライと感じる今がまさに変わるときという合図かもしれません。
今のまま無理してがんばり続けなくても大丈夫です。
あなたがあたらしく働ける場所を一緒に探していきましょう。
心がちょっとでもラクになるための小さな一歩を、ここから踏み出してみませんか?