言い方がきつい人って、つい距離を置きたくなる存在かもしれません。
実際、このサイトでは「関係に限界を感じるなら、環境を変えるのも一手」とお伝えしてきました。
でも、ふとこんなふうに心配になることありませんか?
「このままで大丈夫なのかな…?」
もっと言えば、
「あの人、損してるな…」とか「自分のことしか見えてないな…」
って感じること、あると思います。
私もかつて「言い方がきつい人」でした。
自分の過去を振り返ってみると、実に様々なことがありました。
まわりが見えていなかったし、自分は正しいと思っていた。
だけど、気づけば周囲に人はいなくなっていたんです。
今回はそんな悲しい末路のおはなしです。
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言い方がきつい人に悩まされているあなたへ。
正直なところ「あの人いつか痛い目見ればいいのに…」と思っていることもありますよね。
そんな風に思うのは、あなたがこれまでがんばってきた証拠です。
この記事で、「言い方がきつい人がたどりがちな末路」を知って、少しでもあなたの心の整理につながれば幸せです。
言い方がきつい人の末路の代表的な5パターン
言い方がきつい人がたどる末路のうち、代表的なのは次の5パターンです。
- 周囲から人が離れて、やがて孤立する【人間関係の悪化】
- 信頼を失い、困ったときに助け合えない【信頼の喪失】
- 言い返される・無視される・報復される【摩擦の激化】
- 評価が下がり、昇進・キャリアに悪影響【評価の失墜】
- 子どもにまで引き継がれてしまう【負の連鎖】
それぞれ見ていきましょう。
…これを見ただけでも薄々感づいている方もいらっしゃると思います。
この中でもあなたの人生に最も重くのしかかってくる末路は、⑤子どもにまで引き継がれてしまうことです。
周囲から人が離れて、やがて孤立する【人間関係の悪化】
言い方がきつい人は、周囲から人が離れていって、やがては孤立していしまいます。
これはある意味当然の結果です。
だって、きつい言い方をしてきて、付き合うのもしんどい人といっしょにいたい人なんて、そういませんよね。
友達は減り、先輩や後輩とも疎遠になり、挙げ句の果てには恋人とも別れるといった未来が待っているでしょう。
信頼を失い、困ったときに助け合えない【信頼の喪失】
周囲から人が離れていくということは、困ったときに助けてもらえないということです。
自分が友達だと思っていた人も、結局うわべだけの付き合いなだけで、本当に困ったときに助け合えません。
でも本当に重要なのは、助け”合えない”の部分かもしれません。
つまり、助けてもらえないし、助けを求めてももらえないということ。
何か困っている人に「どうしたの?なんか手伝おっか?」なんて声をかけても、
『あ!ありがとう!………や、うん。大丈夫。』
なんてよそよそしい返事が返ってくることになります。
言い返される・無視される・報復される【摩擦の激化】
言い方がきつい人は、知らず知らずのうちに恨みを買っていることが多いです。
本人は正論のつもりでも、正論であったとしても、言われた側は面白くありません。
あわせてよみたい:正論だけど言い方がきつい人はなぜ嫌われるのか?
言われている側は、毎日毎日、ストレスと鬱憤をため続けています。
それが、ある日爆発することもあるんです。
評価が下がり、昇進・キャリアに悪影響【評価の失墜】
人生にやや影響度が高い末路として、職場でのキャリアに影響するということがあります。
たとえば、2人の昇進候補の社員がいたとします。
仕事面での2人の成績や評価はまったくの互角です。。
しかし、Aさんは誰にだってやさしく、人当たりがよくて、挨拶も元気よく、いつもニコニコしています。
一方のBさん。常に仏頂面で、自分が正しいと常に思い込み、他の人を見下したような言動でかなり言い方がきついです。
さて、あなたが人事権を持つ上司なら、どちらを昇進させますか?
きっとAさんを昇進させるでしょう。
もし仮に、Aさんの成績がBさんより劣るとしても、Aさんを昇進させたいと思う人もいるかもしれません。
子どもにまで引き継がれてしまう【負の連鎖】
言い方がきつい人の最も悲惨な末路として、子どもへの影響があります。
つまり、きつい言い方が子どもにまで引き継がれてしまうのです。
これはもうとんでもなく悲惨です。
なぜなら、この負の連鎖は意図して止めなければ、勝手に止まることはないからです。
負の連鎖が続いていってしまう原因は、言い方のきつさが、本人の生まれ持った気質よりも、育ちの方が大きく影響しているからであると言えます。
あわせて読みたい:言い方がきつい人は育ちの悪さが7割。残りの3割は?
言い方がきつい人に育てられた子どもは、言い方がきつい人に育っていく可能性が非常に高いです。
「元・言い方がきつい人」の筆者はどんな末路をたどったのか?
じゃあ、元・言い方がきつい人はどんな末路を辿ったのか?についてお話します。
結論から言うと、筆者は「末路フルコースを堪能」してしまう結果となりました。
筆者に起こった出来事を、さきほど紹介した項目それぞれについて見ていきます。
先に言っておきますが、かなり悲惨ですので、耐性がない方は読むのを控えた方がいいです。
周囲から人が離れて、やがて孤立する【人間関係の悪化】
友達がいなくなりました。
大学の頃でしょうか、それまで仲良くしてくれていた友人がポツポツと減っていきました。
ゼミでいっしょになった同級生も、サークルの先輩後輩も、いつしか距離を感じるようになっていき、話しかけてもどこかよそよそしくなっていきました。
また、当時付き合っていた恋人からは「いつも家畜を見るような目で見られている」と言われ、別れることになりました。
それから数年の間、本当に孤独でした。
私の知らないところで同窓会が開かれていた…。なんて話も何度も聞いたものです。
その後、たまたま素晴らしい恋人と巡り合ったことで、私は私がよくない物言いをしてきたことに初めて気づかされました。
それをきっかけに私は言い方を改めていく努力を始めたのでした。
しかし悲しいことに一度失った関係はなかなか戻らなかったのです。
信頼を失い、困ったときに助け合えない【信頼の喪失】
実は大学を卒業してから、私には、やや困った事件が起こりました。
いろんな方面に迷惑がかかるので、ここで詳しく話せないので申し訳ないんですが、けっこう重大な事件です。
誰かの助けが必要でした。
でも誰も助けてくれません。
仕方なく、私は最後の手段として警察や探偵などに相談して、どうにか解決を見たのですが、身の回りの人で助けてくれる人がいなかったのです。
というか、そもそも周囲に人はいませんでしたね。
言い返される・無視される・報復される【摩擦の激化】
中学時代の話です。
私はずいぶん昔からきつい言い方をする人だったようです。
中学生時代は持ち前の責任感と完璧主義を武器に、3年間学級委員長を努めました。
はじめは誰かに推薦されて、なったような気がします。
3年間ずっと学級委員長をしてたと聞けば、さぞかしみんなから信頼されていると思いますよね?
でも現実は逆で、3年間のうち、1年間くらいはクラスのほぼ全員から無視されていました。
授業で先生に当てられて、何か答えると、どこかから舌打ちが聞こえます。
靴が隠されたりとか、暴力を振るわれるみたいな露骨ないじめはありませんでしたが、精神的に追い詰められたものです。
評価が下がり、昇進・キャリアに悪影響【評価の失墜】
あくまで自己評価ですが、私は私が「仕事ができる人」だと思ってきました。
同僚や先輩からもそのように言われてきました。
「こりゃ最年少で出世もあるかもな…」
なんて天狗になっていたんですが、今の会社で何度も出世競争に負けています。
今でこそ、それなりのポジションにはおさまっていますが、最年少なんてもってのほか。
私よりもポカが多い同期に入社の同僚が先に出世したり、年下の後輩が先に課長になったりということを何度も経験しました。
天狗の鼻はポッキリと折れてしまったのでした。
子どもにまで引き継がれてしまう【負の連鎖】
私が生きてきて最も悲しかったのは、自分の子どもがものすごく言い方がきついと気付いたときでした。
実際、私は自分のきつい言い方を反省して、改めるよう努力はしてきました。
だけど、数十年それで過ごしてきた身としては、なかなか一朝一夕に変えられるものではなかったようです。
意識してないところで、どうしてもきつい言い方をしてしまっていたようでした。
子どもは親を見て育つのです。
子どもがすくすくと育って、小学校に入る頃には、とってもきつい言い方の子になってしまっていました。
このまま気づかなければ、やがてこの子の子どももまた、「言い方がきつい人」になっていってしまうのです。
この負の連鎖を断ち切れるのは、「言い方がきつい人」であることに気づいた自分だけです。
身近な「言い方がきつい人」がこのまま進むとどうなる?
あなたの身近に「言い方がきつい人」はいませんか?
上司や先輩、同僚や家族、友人…。
本人は無自覚にきつい言い方をしていることがほとんどです。
しかしその結果、周りの人達は確実にフラストレーションを溜めているはずです。
やがて、「そのとき」は突然やってきてしまうかもしれません。
そう、本人は「そのとき」が来るまで気づかないのです。
本人も気づかないうちに、じわじわと破滅に向かっているのが怖いところなのです。
もしもあなたが、その人にそんな末路を辿ってほしいなら、それはただジッと待っていればいいです。
だけどもし、あなたがその人のことを心配しているなら?
あるいは、あなたにもどこか少しでも心当たりがあるなら?
今のうちに変わる「きっかけ」があるといいかもしれません。
まとめ:言い方がきつい人には悲惨な末路が待っている。だけど変わることもできる。そのためには?
この記事では、言い方がきつい人に待つ悲惨な末路を見てきました。
末路というより、それはもはや袋小路。つまり人としての行き止まりといってもいいでしょう。
私は、この悲惨な末路を経験して、本当につらい想いをしました。
なにより、自分の娘が「言い方がきつい人」になってしまったことを知ったとき…。
想像できますか?
だけど、大丈夫です。
なぜなら、私は変われたからです。
もちろん、ある日突然きつい言い方が「0」になるなんてことはありません。
はっきり言って、今でもたまにはきつい言い方が口をついて出ることはあります。
だけど努力次第、工夫次第で、少しずつでも変えられるものなんです。
じわじわと破滅に向かうのか?
それとも、じわじわと少しずつ努力して言い方を変えていくのか?
「いまさら遅い」なんてことはありません。
気付いた「今」があなたの人生で一番若いときです。
いっしょに自分を変えていきませんか?