「なんで私にだけ…?」そんな違和感を感じたことはありませんか?
同僚の男性が、私にだけ妙にきつい言い方をする気がする…。
こんな悩みを持っている人はあなただけではありません。
だけど、私にだけ言い方がきつい男性と検索してみると、
- 「あなたのことが好きだから」
- 「好意の裏返し」
- 「好き避け男子」
などという結果が並びます。
「いやいや絶対違うでしょ!!」
そんなふうに叫びたくなる気持ちわかります。
『私にだけ言い方がきついあの男性が、どう考えたって私のことが好きなワケではない。』
こんなタイトルで、実は本当にあなたのことが好きだったなんてのは、ラノベとかアニメだけの話ですよね。
じゃああの人は一体どういうつもりなの?私はどうすればいいの?ということをお話していこうと思います。
私にだけ言い方がきつい男性…私のことが好き?それとも他の理由?
「私にだけ言い方がきつい男性」
実はそんな人って案外多くいるものなんです。
でもそんな人が必ず、そのきつい言い方をする対象の人(あなた)を好きなもんなんでしょうか?
結論から言うと、あなたのことが好きな可能性は限りなく低いと思われます。
ここでは、少し男性心理に踏み込みつつ、考えていきます。
あなたのことが好きで、きつい言い方をしてしまう可能性
まずはあなたのことが好きで、ついついきつい言い方をしてしまう可能性があるのか?について考えてみます。
たとえば、相手が
- シャイで感情表現が下手
- 恋愛経験が少ない真面目系
- 会社という公共の場での恋愛は良くないと自分を律している
などの理由です。
でも、好きなら普通そんな言い方しないよね?
もちろんその男性が、本当はあなたを好きなのにきつい言い方をしている可能性もあるにはあるでしょう。
しかし、それは次の2つの理由から、可能性は限りなく低いと考えてよいでしょう。
- 普通に成人した男性であれば、好きだからといってきつい言い方をするのは不利と理解できるはずです
- 恋愛経験が少ない人は、むしろ女性に話しかけるのが苦手。わざわざきつく当たるって、ちょっと矛盾してます
普通に恋愛経験がある成人男性だったら、きつい言い方をしても好かれないとわかります。
逆に言えば、そんな小学生のようなやり方をしている童◯くんみたいな人が、きつい言い方をする度胸があるとは考えにくいわけです。
また、会社という公共の場での恋愛は良くないと、自分を律しているという場合もあるかもしれないと書きました。
しかし、そんな自制心が強い男性なら、あなたに対してきつい言い方をするというアホ行動は取らないと考えられます。
つまり、「あなたにだけきつい言い方をしてくる男性」があなたを好きな可能性は限りなく低いと言えるでしょう。安心してください。
「私にだけ言い方がきつい男性」がそうする本当の理由とは?
きつい言い方をしてくる男性が、あなたにだけそんな風にあたるその本当の理由は、たいていは次の5つです。
- あなたを下に見ているか、あるいは誰かを下げることで自分を保とうとしている
- 仕事のやり方や考え方に共感できずイライラしている
- 過去に何か小さな不満があって、根に持っている
- 感情のコントロールが下手で、当たりやすいあなたにだけ甘えている
- ただ「なんとなく気に入らない」と思われている
それぞれを掘り下げてみます。
あなたを下に見ている/誰かを下げることで自分を保とうとしているから
残念なことに、女性に対して無意識に「下に見る」ということをやってしまう男性というのは一定数います。
そういう人はたとえば、
- 無意識に「こいつには何を言ってもいい」と思っている
- 年齢・性別・経験年数などでマウントをとろうとしてくる
- あなたの優しい性格を察知して“言い返してこない人”と見ている
- 実は劣等感が強く、他人を「仕事ができないやつ」と決めつけて見下している
- あなたがその人にとって、「脅威」に見えている
のようなケースできつい言い方をしてくるということがあります。
仕事のやり方や考え方に共感できずイライラしているから
他人の仕事のやり方や、考え方に共感できずイライラしている場合もあります。
例えば、
- 「なんでこんなやり方するんだよ」と勝手に不満をつのらせている
- 自分ルールで仕事のやり方を考えたがる
- 自分のやり方、解決策こそが至高と考え、他人のやり方すべてが気に入らない
という考え方の人たちです。
こういう人たちは、もう本当に勝手に自分の世界観を作り上げて、それに合わない人は徹底的に排除したがる傾向があります。
あなたは全く悪くないのに、きつい言い方をされてしまうということになってしまいます。
過去に何か小さな不満があって、根に持っているから
あなたにだけ特別に言い方がきついという場合、過去にあなたに対して何か小さな不満があって、それを根に持っているという場合もあります。
たとえば、
- あなたに何か小さなミスを指摘された
- あなたに声をかけたが、あなたは聞こえず無視する形になった
- あなたが職場に持っていったお菓子が、その人の分だけたりなかった
というようなほんのささいなことです。
たとえば、「あおり運転」なんかもこれと同じような構造です。
割り込まれたとか急ブレーキされたとか、ほんの小さな事に腹を立てて、数キロや数十キロも追いかけ続けるなんて呆れた話もありますよね?
その男性も、こっちからしたら「本当にどうでもいいよ…」というような小さなことをずーっと根に持ってる。
結果として、もう数ヶ月にもわたって、あなたにきつい言い方をしているのかもしれません。
向こうからしたら、「その原因になったささいなこと」をあなたがしなければ…というのが相手側の言い分だと思います。
でもそんなたまたま起こった小さなことなんて、どうしようもないです。
それに、そもそもそんな小さなことを気にし続ける器の小さな男…と考えると、ねぇ。
そんな人どうでもよくなっちゃいますね。
正直、これも言われる側ではコントロールができない事です。
感情のコントロールが下手で、当たりやすいあなたにだけ甘えているから
その男性が感情のコントロールが下手で、当たりやすいあなたにだけ甘えているというのも理由として考えられます。
つまり、
- あなた以外の人には立場的に当たりづらい
- あなたを”言い返してこない安全な相手”と認識している
- たまたま相手の虫の居所が悪いときにあなたが目の前に居る
という場合です。
この場合も、本当に未熟な僕ちゃんって感じでしょうもないですね。
これって割と若い人に多いイメージですが、その男性はどうでしょうか?
なんだかんだ言って、こういう人はどこにでもいるんですよね。
ただ「なんとなく気に入らない」と思われているから
「あなたのことがなんとなく気に入らない」
これが原因だとしたら、実は一番やっかいです。
なぜならこれは、もうどうしようもなくしょうがないことだからです。
人と人には「合う合わない」の相性があります。
たとえば、その男性に、
- あなたの雰囲気や
- 仕事の仕方や
- はたまた仕草や、話し方
などのあなたそのものが”気に入らない”と感じられてしまっているかもしれません。
他にも、たとえばあなたがその相手の”元カノ”に似ているとか、過去にフラれた女性に似ているとか。
そんなあなたにとって、どうしようもない理由。でもどうにもできない理由。
そのせいできつい言い方をされてしまっているのだとしたら、本当に悲しいです。
だってこんなのは、ただの相手の受け取り方の問題です。
相性が合わないからってきつい言い方をしていい理由にはなりません。
気に入らないからって人をいじめていい理由にはなりません。
本来なら、相手が相手の中で解決しなきゃいけない問題のはずです。
最近、よく注目されている、「アドラー心理学」では、「課題の分離」と呼ばれるものです。
あなたは決して悪いわけではありません。
むしろ、そんな人の機嫌を取らなきゃいけないなんて、あなたががんばり過ぎてるくらいです。
そんな環境でしっかり働けてるあなたは本当に偉いと思います。
「私にだけ言い方がきつい男性」への対処法とは?
そんなあなたにだけ言い方がきつい男性とどう向き合えばいいのでしょうか?
ここからは、対処法を紹介していきますね。
あなたの心を一緒に守っていきましょう。
無理に仲良くしようとしなくていい
あなたとその男性の関係性が悪いと、職場に悪影響があるんじゃ?とか、雰囲気が乱れるんじゃ?と考えてしまいますよね。
だけど、あなたに伝えたいのは「そんな人と無理に仲良くする必要はない」ということです。
日本では昔から、その場の雰囲気を大事にするとか、場の空気を重要視する傾向があります。
聖徳太子でさえ、十七条憲法の第一条に「和を以て貴しとなす」つまり「みんな仲良くしていきましょうね」と定めています。
「憲法で仲良くしようねと決めるって保育園かよ」というツッコミはさておき…。
だから日本には「空気を読む」なんて言葉があります。
しかし私は、断固としてこれに反対します。
なんでその場の雰囲気のために、誰かが悲しい想いをしなきゃいけないんですか?
なんでみんなが仲良くするために誰かが我慢しなきゃいけないんですか?
こんなのは絶対おかしいです。
ダメなものはダメ。嫌なものは嫌。
それでいいはずです。
だから、相手が勝手にあなたにきつく当たってきているのに、あなたががんばって気をつかってその人と仲良くしようとしなくていいんです。
ましてあなたに非があるわけじゃないんだからなおさらです。
どっちかといえば、その人の「子どもじみた内面」にこそ問題は潜んでいるはず。
あなたがあなたを責める必要なんてないんです。
明確に線を引く
でも、きつい言い方されると、どうしてもグサッと刺さりますよね。
そんなときはきちんと明確に線を引くことが大事です。
どこに線を引くのか?というと、心の中にです。
これを境界線(バウンダリー)と呼びます。
「私は私、あなたじゃない。」と相手と区別するために、きちんと線を引くんです。。
自分と相手の間にちゃんと境界線(バウンダリー)を引きましょう。
相手の機嫌を取るのはあなたじゃなく、相手がやるべきことです。
きつい言い方をされたら、「これは相手の問題。私のせいじゃない。」と心のなかで3回唱えて、相手からあなたの心を引き離しましょう。
ひとりで抱えないで誰かに相談してみて
日々、きつい言い方をされ続けていると、次第に自分を責めるようになってしまいます。
明確にバウンダリーを引けてないと「これって私が我慢すれば済むことよね」とか考えがちです。
そんな風に感じると、だんだん一人で抱え込んでしまうようになります。
でも最初に話したように、あなただけが我慢する必要はありません。
だってそんなの、とってもツライじゃないですか。
だからそんなときは、信頼できる上司や同僚に「私はこう感じてる」って伝えてみることも、対処法のひとつです。
「あいつムカつく」とか「あんな言い方はあり得ない」と、相手のことを相談するのではなく、
- どんなきつい言い方をされたのか?
- そのときどう感じたのか?
というのを相談することで、気持ちも整理されていくと思います。
自分の心の中をちょっとずつでも自分で言語化していくと、心がすっきりしていくはずです。
心が限界なら、環境を変える手も
さきほどもお伝えしたように、人と人には相性があります。
もしかして、もしかすると、言い方がきつい男性の方も、あなたにきつい言い方をしたいわけじゃないのかもしれない。
なのになぜか、あなたにきつい言い方をしてしまう。
そんな哀れな生き物なのかもしれない。
でもそうすると、あなたも「もう我慢の限界…。」とか「この人と関わるのは相当しんどい…。」ってなっちゃいますよね。
もしそう感じるなら、異動とか転職を考えるのはおかしなことじゃありません。
むしろ、世の中に一定数いる、どうしても合わない人とか、頭のおかしな人とは距離を取るのが、適切な対応なのは間違いありません。
「なんであんな人のために自分が…!」
と思う気持ちもすごいわかりますよ。
だけどね、人間はどうやったって、相手を変えることはできない。
人間が変えることができるのは自分だけなんですよ。
相手が自分自身で気づいて、言い方を変えてくれるのをこのままジッと待ちますか?
それとも、割り切って、あなた自身が環境を変えてその人と離れることで、素敵な未来を手に入れますか?
あなたの人生のためにはどっちがあなたにとってプラスになるでしょう?
「環境を変える勇気」
これもたまには必要なんです。
まとめ:「私にだけ言い方がきつい男性」から心を守る。あなたはもっと大切にされていい。
誰かにきつい言い方をされると、つらいですよね。
そんなとき、ついつい「私が悪いのかな」とか「少しくらい我慢しよう」って考えがち。
みんなのためにそんな風に考えられるのはあなたが強い証拠です。
でも、、、言われたらやっぱり傷つきます。
そりゃ傷つきますよ。人間なんだから。
あなたが傷つくような言動をする人に、あなたが振り回される必要なんてどこにもないんです。
あなたはもっと大切にされなきゃいけない人のはず。
きつい言い方をするのは、その人の問題であって、決してあなたの問題じゃありません。
「アドラー心理学」でいうところの「他者の課題」でしたね。
あなたはあなたの心をいちばんに考えて、守ってください。
今の環境があなたにとって、つらいものなら環境を変える選択肢だって持っていいはずです。
あなたの人生をあなたのために生きられるように、自分のことをいちばんに考えていきましょう。